Spent(V6) ぐやじぃ〜

あ〜、いよいよ今日でCastleHill最終日。あこさんやケイコさんにご挨拶。一週間ホントによくしていただきました。ありがとうございます。
さて、岩場は今日もばかっぱれ。右肩の調子は、、、最悪。肩をだらんとして、胸を張ろうとするだけでズキンと痛みが走ります。しかし、Spentを1回だけでも、、、ということで、肩を少しずつほぐすようにアップを試みる。まず、K島さんの宿題のGreat Jug Pulling(V2)を再登してみる。ぶら下がるような動きは大丈夫だけど、右腕で引きつけたりマントルは痛い。K島さんはギャーギャー言いながら、この日の一便目でGreat Jug Pullingをしっかり登っていた。さすが。
続いて、devious technical Probremと紹介されているマントルのV3。これは難しくて、全然できなかった。両手がかえるんだけど、足が上がらないという不思議な課題。これをやってる途中で勘太郎君登場。マントルは得意と言うとおり、あっさり返していた。
さて、Spentに移動。上部は昨日寝るときにいろいろ考えていたが、結局よくわからず、あまり考えずに突っ込んでみる。しかし、やはりダメでペタペタするだけで落ちてしまった。朝一パワーで登れなければ、これは無理だな〜と思い、他の課題をやろうと思ったが、ここで勘太郎君がお手本を見せてくれた。僕が右足で載ろうとしているスタンスに左で乗って、右の方からうまくマントルを返している。そっちから行けばできるかな、、、と思い、間を空けてもう1回やってみる。と、左足でうまく載れて、今までで一番体が上がった!右足も上がったのだが、力尽きて落ちてしまう。よし、このやり方だ。肩は一便ごとに痛みを増すが、休めば少しは動くようになる。更に休みを入れて3回目。前回より更にスムーズに進み、両手首を返して下の足が浮き始めたのだが、、、不用意に体重を移し過ぎて落ちてしまう。
この時点で1:30くらい。3:30には空港に向かうので、3:00に最終トライをすることにして、リップにマットを置いて(日差しが強いので、リップが温まらないように)散歩。今回のツアーでトライした課題をぶらぶらと眺めながら、The Element(V5)をトライしているぱるさんとO平君の元へ。二人とも結局The Elementは登れなかったが、ぱるさんは、なんと別のV5を登ったらしい!最終日にツアー最高グレードを達成するとはさすが!
時間になったので、Spentに戻って最終トライ。しかし、結果としては2回トライして、マントルまでたどり着けなかった。体が限界を超えていたということだろう。ぱるさんにあやかって、グレードを更新したかったけど、実力だから仕方ない。
駐車場まで見送ってくれた勘太郎君とお別れ。2日間だけだったけど、クライミングに限らずいろいろと刺激を与えてくれてありがとう。これから一年頑張ってくれ!
すっかり見慣れた山々を眺めながらクライストチャーチへ。オークランド行きの飛行機ではくたくたで、席に着いた途端爆睡。着陸の衝撃で目が覚めた。タクシーで近くのAccomodationへ。ここは近くに売店も何もない。only one thing left to do のビールが無くて焦るが、ぱるさんとO平君が隣のホテルの閉店したバーで交渉してビールを調達してきてくれた。最終日も無事乾杯することができました。
ベッドの中ではSpentのことを考えた。ぼろぼろまで力を出しきれたことで満足な気持ちの反面、それでももう少し粘るべきだったか、肩をかばっていなかったかと悔しい気持ちもあるような。自分にとって限界の課題を登れなかった日は似たようなことを考える。さて、その課題とどこまで真摯に向き合っていましたか?
ともあれ、Spentは素敵なラインで、Bestのクライミングではなかったけど、ツアー中最も印象に残る一本となった。