イヴォン・シュイナード「社員をサーフィンに行かせよう」読みました。持続可能性をとことん探る環境の理念にも感銘を受けたけど、モノと人の質を重視する社風は自分が仕事をする上での理想と重なるものがあり一気に読んでしまった。
しかし、一番印象に残ったのは↓の文章だったりする。

有名なアスリートとのスポンサー契約は、将来ケリー・スレーターのように波に乗りたい、クリス・シャルマのように登りたいと夢見る子どもたちにはうってつけのプロモーションツールであるものの、サーフィンやクライミングのような「魂のスポーツ」を損なうものだと、私は考える。
その真意は『クライミング・マガジン』誌に書いたとおりだ。
「アウトドア業界におけるスポンサー契約は、長期的な見地からすると得るものはない。金のために登る状況は、必ずや個々の価値観を損なうはずだ。アルパインクライマーにメディアの脚光を浴びるルートを探らせたり、何もなければいい意味で風変わりなスポーツクライマーだった人に、メディア受けしやすい行動をとらせたりする」